声の低さと経験値
今日は。
卓球三昧の藤井です。
いかがお過ごしでしょうか。だいぶ涼しく、寒くなってきましたね。
以前のブログで英語を学ぶ過程で得たことは「異文化の人々の価値観を垣間見れるようになった事」と書きました。
今日はその事について書きたいと思います。下記、どの価値観が正しいという観点で文章を書いていません。また私はフェミニストです。それを前提に読んでいただければと思います。
トピックは「声の低さと経験値」の関係です。
英語の発音を練習する過程で様々なメソッドがありますが、必ずと言っていいほど目にするのは「声のトーンを低くする」というコツです。
英語を話す国々において声のトーンが高いと、落ち着きがない、幼稚、社会経験が低いとみなされるため、一般の男女はもちろんのこと、女性のアナウンサーも声を低くする努力をします。
では、声の低さと社会経験値はどのような関係にあるのでしょうか?
始めに発声の仕組みについてです。声の高低は声帯の締まり具合で決まります。高い声を出すときは声帯を緊張させます。逆に声帯をリラックスさせなくては低い声は出ません。
人は緊張すると筋肉が固くなります。初めて卓球の試合に出た時の事を思い出してみてください。腕が緊張してトスが垂直に上げられなかったり、ラケットが明後日の方向を向いてしまったりと、筋肉が硬直します。
つまり緊張すると声帯に力が入り声が高くなります。特に英語を話す人と会話する際、声が高いと、この人は「新しい人と話すのが慣れていないな」「子供っぽいな」と思われます。卓球の試合において体が固くなっていると、相手の選手から「この人試合慣れていな」「あまり上手くないな」と思われるのと同じです。
社会経験値が低い→緊張する→声のトーンが高い
古今東西、喋り方がその人の人生(経験)を映しているとよく言います。特に英語の発音は声帯の緊張が顕著に出るために、意識的に英語圏の方は「声を低くする=声帯をリラックスする」ようにしてるようです。
逆に日本語ではどうでしょうか?会社の新人研修等では男女問わず、特にビジネストークでは声のトーンを上げるように指導されます。これは日本文化において、声が高い方が若く、頑張っているように見られるためだと思われます。
文化の違いを感じます。
————————–
欧米
【声高い<声低い】
頑張る<頑張らない(余裕がある・安心感)
緊張する<緊張しない(場馴れしている・信用)
————————–
日本
【声低い<声高い】
頑張らない<頑張る(勤勉・努力)
緊張しない<緊張する(初々しい・爽やか)
————————–
以上のことを鑑みて、男女平等レベルと女性の声の高さにも相関関係があるようです。
2017年世界男女平等ランキング、日本は対象144カ国中、なんと114位。下から数えたほうが早いです。。。また、日本人女性の声の高さは世界一。バブル期に一旦女性の声は低くなったが、最近ではアナウンサーの声をはじめ、全般的に再び高くなっているとのこと。
ランキングの上位から見ていき、欧米の英語を第一もしくは第二言語として話す国々、そしてアフリカの国々が名を連ねています。確かにルワンダ・南アフリカ・ナミビア(共に英語が公用語)の女性は声が低く、要職に就いている女性が多いです。
女性が社会進出している国=英語を使う国が多い=女性の声が低い
以上、とある言語学者が研究している、声と社会経験の関係の話でした。
毎日生活していると、男女差別・格差があまり無い恵まれた社会だと感じます。しかし、現実、世界から日本は男女平等ではない国とみなされています。先日の英語のレッスンで、この事実を初めて知った時、正直ショックでした。
2xxx年、日本が世界男女平等ランキング10位以内に入った時、果たしてアナウンサーやアイドルの声は低くなっているのでしょうか。
自分なりにまとめると、性別・言語・文化云々、年齢を重ね様々な経験をし、物怖じしなくなると、誰でも地声で落ち着いて繕わずに話せようになる、ということだと思います。それが、体からにじみ出る「オーラ・哀愁」と表現されるのではないでしょうか。
歳相応に落ち着いて話せるよう、自分も努力したいと思います。
たかが英語学習、されど英語学習。多角的な視点を与えてくれます。
卓球場・卓球教室
卓球三昧高田馬場店
藤井貴文
カテゴリーから見る
- お知らせ・更新情報 (254)
- 大村拓己(卓球三昧) (175)
- 大塚裕貴(卓球三昧) (172)
- 松崎友佑(卓球三昧) (151)
- 藤井貴文(卓球三昧) (127)
- 貝守千晶(卓球三昧) (103)
- 石澤恭祐(卓球三昧) (102)
- 飯野弘義(卓球三昧) (80)
- 宇土弘恵(卓球三昧) (74)
- 深山昂平(卓球三昧) (67)
- 河田峻(卓球三昧) (63)
- 寺光法隆(両店勤務) (42)
- 石塚航平(卓球三昧) (39)
- 原田涼太(卓球三昧) (39)
- 生田裕仁(卓球三昧) (24)
- 吉田和也(卓球三昧) (23)
- 福田晴菜(卓球三昧) (22)
- 三上貴弘(卓球三昧) (22)
- 小浦仁斗(卓球三昧) (22)
- 中河博子(卓球三昧) (21)
- 高橋涼(卓球三昧) (21)
- 春日勝太(卓球三昧) (20)
- 坂野申悟(卓球三昧) (18)
- 栗山直之(卓球三昧) (17)
- 髙橋治(卓球三昧) (17)
- 小野桃寧(卓球三昧) (15)
- 飯村直哉(卓球三昧) (13)
- 松本優希(卓球三昧) (12)
- 伊佐治桐人(卓球三昧) (12)
- 卓球三昧ブログ (10)
- 河田瞳(卓球三昧) (10)
- 松渕健一(卓球三昧) (8)
- 黒澤明寛(卓球三昧) (7)
- 三浦萌香(卓球三昧) (2)
- 松原公家(卓球三昧) (2)
Copyright (C) 2010-2024 卓球三昧 All Rights Reserved.
コメント一覧-
藤井 領一 より:
2018年10月15日 6:35 PM
-
藤井 領一 より:
2018年10月5日 9:13 PM
声や話し方について
アナウンサー/俳優や芸能人の様に人に話す職業(プロ)の場合は、皆話し方の訓練を受けているため、話し方は訓練の仕方やキャラ(役)の作り方に左右されることが多いと思います。
プロが仕事で話している場合は、必ずしもその人本来の声質、話し方で喋っているとは限りません。
一般の人の場合は、皆さん普段は特に意識せずに地声で普通に話されているのではないでしょうか。
通常時においても声の高さ、声の大きさ、話す速度は人により差があるため、声の高さについても地声の高い人と低い人がいらっしゃると思います。
(男女の差も多少は感じますが、どちらかと言えば声質や話し方は個々人の差の方が大きい気が致します。)
一般の人の場合は、役を装ったり作る(繕う)わけではなく、心理状態や感情が高ぶったり落ち込んだりした時には、自ずと無意識に声の調子(音程、音量、抑揚、話す速度)が変わることが多いと感じます。
(社会的経験値が高い場合の物怖じしない、あがらない心理状態や感情も、上記に含まれます。)
人と会話する時は、相手の本来の声質や話し方を知った上で、その時の相手の声の調子(地声との隔たり)から相手の心理、感情、体の調子等がいつもと違うことを察する気持ちの余裕を持ちたいと思います。
上記は私見です。
藤井 領一
藤井さん
こんにちは。
国により文化や価値観は異なりますが、これからのグローバル化の時代、男女平等も英語などの外国語のいずれも大事だと思います。
藤井 領一