リズムとバランス
こんにちは。
卓球三昧の藤井です。
最近、リズムとバランスが卓球においてとても重要だと感じています。
まず、リズムですが卓球においてリズムは二拍です。よく、ためてから打ちなさいと言いますが、「ため」と「打ち」の二拍はとても重要です。相手の打球した瞬間に「ため」、そして自分の台にボールがバウンドしてからスイングを始めてボールを「打ち」ます。ボールが自分の台にバウンドしてからスイングを始めると振り遅れるのではないかと思われる方は多くいるかもしれませんが、それくらいの方がタイミングが取れます。
次にバランスです。上記のリズムが上手く整うとバランスも自ずと整います。悪い例として、相手のラケットに当たった瞬間に本来であれば「ため」る必要がありますが、その際にラケットを先に引いてしまっては「ため」ができず早打ち前傾になりバランスが取れません。よって、自陣にボールがバウンドした後にラケットを振ると、しっかりとボールを引きつけられ体は直立しバランスも崩れません。
これは鶏と卵の話と同じかもしれませんが、リズムが取れるからバランスが取れるのか、バランスが取れるからリズムが取れるのか、私もなんとも言えません。
しかし、一つ言えることはお互いに相関関係になっています。
バランスとリズムこの2つを気をつけると格段と上達します。是非、試してみてください。
卓球場・卓球教室の
卓球三昧 高田馬場店 藤井貴文
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コメント一覧-
藤井 領一 より:
2018年3月17日 8:37 PM
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藤井 領一 より:
2018年3月13日 7:11 PM
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藤井 領一 より:
2018年3月13日 3:52 PM
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藤井 領一 より:
2018年3月9日 9:43 AM
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藤井 領一 より:
2018年3月3日 4:28 PM
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藤井 領一 より:
2018年3月3日 10:49 AM
藤井コーチ様、動画をアップしていただきありがとうございました。
体のバランス(特に姿勢)は大別すると以下の3つが挙げられます。動画をご参照の上、理解を深めて下さい。
1.自然体
両足を肩幅位に開き、膝を少し曲げて、浅く前傾しリラックスした姿勢を保ちます。(やや楽な姿勢)
ボールが来た側にタイミング良く片足を踏み出し、地面反力を利用して打球後出した足を元に戻します。
打球点:低いボールから高いボールまで全てに対応可能
打球時のラケットの向き:斜め下(打球点が低い時)、横(打球点が中位)、斜め上(打球点が高い時)
打球しやすさ:幅広い打球点で打てるため打球しやすい反面、タメを作って腰を入れて強く打ちにくい。
動きやすさ:容易に足を動かしやすく、地面反力を利用できるため、元の位置に戻るのも容易
特徴:ストライクゾーンが広く、ほぼ全ての打法に対応可能(ただしドライブは強く打ちにくい)
体の重心が高いため、低いボールを抑えやすく、高いボールにも対応しやすい。(万能型向き)
2.低い前傾姿勢
両足を肩幅よりも広く開き、膝を十分曲げて腰を落とし、深く前傾した姿勢を保ちます。(ややキツイ姿勢)
左右への足の動かし方は距離により、すり足、片足ずつ(交差型/非交差型)、飛びつき等があります。
打球点:やや低いボール〜やや高いボール(一番打ちやすいところを中心に上下左右一定範囲内)
打球時のラケットの向き:横〜斜め上
打球しやすさ:幅広い打球点で打ちにくい反面、打ちやすい所へ動ければタメを作って強く打ちやすい。
動きやすさ:両足を同時に動かしたり、元の位置に戻るのはやや難しい。(フットワーク技術が必要)
特徴:ストライクゾーンが狭いため、打ちやすい所へ動く必要がある。ただしドライブは強く打ちやすい。
体の重心が低いため、ストライクゾーンに来たボールを強く打つのに適している。(ドライブ向き)
3.上記1と2の中間型の姿勢
中位の前傾姿勢。特徴などは上記1と2の中間のバランス型になります。
〜まとめ〜
昔はラケット競技全般的に深い前傾姿勢の構え(つま先に体重を乗せる)が奨励されていた様に思います。
しかし、最近はあまりにも深い前傾姿勢は良くないとされ、体に無理のない自然体に近い構え(足裏全体に体重を乗せる)が良しとされるように変わって来ました。
理由は現在では打球の強さだけでなく、動きやすさ、体への負担、全体的な対応力等が重視される様になり、無理や無駄を排除した合理的なプレースタイルが良しとされる様になったからだと思います。
競技者の皆様におかれましては、上記の特徴や長所短所をご理解の上、各自のプレースタイルや状況に合わせて適切な姿勢でプレーされるのが良いと考えます。
上記は私見です。皆様の上達のヒントになれば幸いです。
藤井 領一
補足致します。
藤井コーチご指摘のリズムとバランスは卓球においてとても重要です。
それらも大事ですが、私の経験上中国のコーチに試合に勝つために何が一番重要かと聞くと、安定性と変化という答えが返ってくると思います。
日本ではボールの強さ、回転、打点(タイミング)の早さ等が重要な要素として挙げられると思います。
(もちろん、これらもとても重要な要素です。)
しかし、どんなに速く回転の強いボールを早い打球点で打ったところで、相手に回転のわかりづらい変化のあるボールを確実に返されると、どんなに強い選手もお手上げになってしまいます。
安定性と変化を兼ね備えた相手に強いボールを打つと、自分の球速と回転を相手に利用されて、自分で自分の首を絞める様な試合展開になります。
(不用意に使うと逆に相手に利用されやすいものは、相手や場面を選び注意して使う必要があります。)
色々な考え方ができるため、私やコーチの助言をそのまま鵜呑みにするのではなく、競技者の方ご自身が卓球において何が重要か、お考えになることが大切だと思います。
上記は私見です。皆様のご参考になれば幸いです。
藤井 領一
以前、藤井コーチが動画で説明されていた「ミスの原因」について、コメント致します。
私が実戦事例で調べたところ、初・中級者の場合は初歩的なミス(ラケット面やスイングの角度、力加減やタイミング等が不正確)も少なからずありました。
しかし、上級者の場合、上記の様な打球に関する初歩的なミスは比較的少ないことがわかりました。
では上級者の場合何がミスの原因かというと、選手は何か不安なところがあると自分の弱いところを力で補おう(力に頼ろう)として無意識に力んでしまうためと思われます。
打球時に余計な力が入るとミスが多くなりますが、それには何か原因があります。
その様な場合、大元の原因(不安や弱点)を取り除かない限り抜本的な解決は難しいと思います。
上記は私見です。皆様の上達のヒントになれば幸いです。
藤井 領一
藤井さん
東京選手権お疲れ様でした。
レッスンやブログで優れご見識を披露されるだけでなく、全国レベルの大会で強豪をパタパタ倒すところはさすがですね。
試合でどんな状況になっても勝てる道すじを考え出せるからこそ為せる芸当だと思います。
藤井さんの洗練された卓球理論や戦術論、合理的な考え方には深く感銘しています。
人により色々な考え方があると思いますが、ルール上は卓球は相手と得点(返球の成否)を競う競技です。
意外に見落とされがちですが、相手の様に強いボールが打てなくても、また軽やかなフットワークで動くことができなくても、相手のボールをうまく返して相手よりも返球率が上回れば試合に勝つことができます。
うまく返すコツは体の力を抜き腕や手首を柔らかくしなやかに回して回転をかけて返球することだと思います。
また、藤井さんは相手の読みを外したり利用したりして(相手の裏をかいて)有利な展開に導く組み立てを考えるのがうまいと思います。
私も試合や練習で相手が渾身の力で打ったスマッシュやドライブ強打を早い打点でカットやドロップショットで台に2バウンドする様に短く切って返すと相手は意表をつかれて返せないことが多いと感じます。
卓球はパワーや技術、運動神経だけでなく、経験や考え方が物を言う競技だとつくづく感じます。
藤井さんが今後とも日本のみならず世界の卓球ファンに「気づき」を与え続けてくれることを期待します。
上記は私見です。皆様のご参考になれば幸いです。
藤井 領一
下記(前回)コメントにて打球技術以前の前提(ベース)についてコメント致しました。
以下、続編として打球時のミスの要因とそれを減らす方策につきコメント致します。
以下は速度も回転も強くない普通のボールであれば基本的にミスなく返せる方(打ち方の基礎ができている方)を対象に話をさせていただきます。
■主なミスの要因と対策
1.打ち損ね
相手のボールの軌道が変化したり、ボールをよく見て打球しなかったため、空振りしたりラケットの端に当ててしまうなどの打ち損ねによるミス。
相手のボールの打ちにくさや打ちにくい打球点を選択したかにもよりますが、打球時はボールをよく見てラケットのスイートスポット(近く)にボールを当てる意識でコンパクトに打球することが基本になります。
2.力みや緊張
大事な試合などで力んだり緊張して普段通りのプレーができず力を発揮できないことがあります。
誰しも勝ちたい意識が強すぎたり、何か不安なことがあるとそれが力みや緊張となってプレーに現れます。
試合では自分の実力を出せればそれで良い位に考え、自分の技術、精神力、体力に自信を持てるよう練習して試合に臨んだ方が実力を出しやすいと思います。(試合の勝敗やプレーのミスを過度に気にしない。)
3.相手のボールが強過ぎる
相手のボールが速過ぎたり、回転が強過ぎたりして返球できないことがあります。
対策としては練習で強いボールに十分慣れ、強いボールに対する技術&戦術と自信を持って試合に臨めば実力を発揮しやすい。
4.相手に厳しいコースを突かれて返せない/ポジションや体勢を崩されてミスする。
相手に左右やミドルの厳しいコースを突かれて返せなかったり、左右に振られ体勢を崩されて返球ミスしてしまうことがあります。
対策としては練習で厳しいコースの多彩な回転や球速のボールに十分慣れて、容易にポジショニングや体勢を崩されない様、相手のコース取り対する対策と自信を持って試合に臨めば実力を発揮しやすい。
5.ボールが滑る
打球時にラバー上ボールが滑ってコントロールミスをすることがあります。
ボールが滑るのは打球時の摩擦力が小さいことが原因ですが、その原因としては下記が考えられます。
<打球時にボールが滑る原因>
・スイングが速すぎる(打球時にラバーとボール間の摩擦係数が低下し滑りやすくなります)
・相手のボールの回転が強い。(相手のボールの回転が強過ぎると摩擦係数が低下し滑りやすくなります)
・打球時にラケットを被せ過ぎている。(ラケット面を被せ過ぎると重力の影響で滑りやすくなります)
・打球時にボール対してラケット面を鋭角に当て過ぎている。(薄く切る様に打球すると滑りやすくなります)
・物理的要因(ラバーやボールの摩擦特性)、自然環境的要因(雨天や梅雨時は湿度が高く滑りやすい)
→ミス(摩擦力不足で滑った)原因を突き止め、その原因に応じて対策を考えます。
6.相手のボールが読めない/相手に裏をかかれる
相手のボールの球質(特に回転)が読めなかったり、相手に裏をかかれて(逆を突かれて)ミスすることがあります。
対策としては色々なタイプの相手と練習や試合をして多種多様なボールやプレースタイルに慣れ、自分の頭の中でそれらの対応策を整理して対応力をつけるのが良いと思います。
上記は私見です。皆様の上達のヒントになれば幸いです。
藤井 領一
藤井さん
ご無沙汰しております。いかがお過ごしでしょうか。
貴殿のブログ記事全く同感です。
私は打球技術云々以前に以下の3つの要素が整っていることが前提(打球するためのベース)だと考えます。
・体勢(体のバランス)
・タイミング(リズム)
・ポジショニング
上記3つを整えて打球すれば、体に無理な負担がかからず力まずに打てるため、ミスが少なくなります。
当然のことですが、ミスせずに打球するためには上記の要素以外に打球技術等も必要です。
話は変わりますが、守備と攻撃の意識についてお話し致したく。(上記の話と無関係ではありません)
1.攻める時に守りの意識を持つ
試合中打ちやすいボールが来ると強く打って攻めることに意識が集中しがちです。
バック側に来た甘いボールを回り込んでフォアで強打して、相手にブロックでガラ空きのフォア側スペースへ返されて失点した経験は誰しもおありかと思います。
私は攻撃(特に強打)する際、以下の点に注意して守備の意識を高く持つように心がけています。
(1)ポジショニングを乱さない
相手のリターンに備え、強打する際も、定位置から必要最小限に動いて強打(スマッシュ)します。
フォアのボールはフォアハンド、バックやミドルのボールはバックハンドで打球します。(合理的な打ち方)
大きく後ろに下がったり回り込んだりすると、ポジションを乱すだけでなく体勢が整わない状態で打球しがちです。
→大きく動いて打球すると体に負担がかかったり時間的余裕がなくなるため、ミスが多くなりがちです。
(2)コンパクトなスイングで強打する。
体勢が崩れるような大振りのスイングを避け、強打するのに必要最小限のスイングで強打します。
強打を打つ前に打球後速やかにラケットを構えの位置に戻して体勢を整えることを意識して強打します。
(3)スマッシュは強めに回転をかけて打つ。
打球の速度に関わらず、打球の軌道に曲がりを持たせる(弧線を描く)ことで安定性は高まります。
強打時に安定性を損なわないためには速い打球を打つ際はその分強い回転をかけて打球する必要があります。
打球時に回転をかけずに速度を出すのではなく回転をかけて打っているからこそ安心して強く打てるのです。
速いスマッシュはナックル(無回転)から生まれるではなく、上手い打ち方から生まれるのです。
<まとめ>
攻める際も、1本で決めようと思わず常に相手のリターンに備えて守備を固め、次の展開を考えておくことが大切です。
強打する際も十分な体勢で続けて打てる様、打球後は体勢とポジションを整えて相手の返球を待ちます。
2.守る時に攻めの意識を持つ
相手から攻められると返球することだけに気を取られてしまい、防戦一方になりがちです。
練習で慣れると、相手の強いボールは相手のボールの勢いを利用する意識でラケットに当ててブロックしてコースを狙うだけで良いリターンを返しやすい。(カウンターを狙いやすい)
カウンターは力(パワー)よりも打点の早さとコースを狙える正確性(打球技術)が大切です。
相手から攻められた時の方が相手の力を利用できたり相手に油断や隙が生じやすいため、むしろ攻め(反撃し)やすいと感じます。
守るだけで勝つのは難しく、守る時も常に攻める意識を持って練習や試合に臨むことが大切です。
常に自分と相手の状態(全体)を見る目を持ち、守備と攻撃の意識を合わせ持つことが大切だと思います。
上記は私見です。皆様の上達のヒントになれば幸いです。
藤井 領一