明治会
こんにちは。
卓球三昧の藤井です。
先日、久しぶりの明治の卓球部メンバーで集まりました。卒業して早13年。その時間を感じさせない仲間です。今となって、同じ釜を食べて同じ時間を過ごした仲間はなににも代え難い財産だと改めて感じます。
お互いのイメージは学生時代のままですが、卒業後13年も経てば人生経験も各々全く異なり、とても刺激を受けました。同時に自分も人生でやりたいことを明確に設定し、頑張らねばと改めて感じました。
ちょうど気持ちを新たにしている所、生徒さんからとても良い言葉をいただいきました。
生きている間にできること
自分の能力を磨き誰かの役に立つこと
周りの人たちを幸せな気持ちにできること
才能ある人からその恩恵を受けること今を同じ時代に生きることができること
巡り会えたことの全てに感謝
巡り会えたことに感謝し、自分の能力に磨きをかけて人の役に立てるように頑張ります。
藤井
卓球三昧
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コメント一覧-
藤井 領一 より:
2017年6月28日 8:14 PM
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藤井 領一 より:
2017年6月28日 1:17 PM
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藤井 領一 より:
2017年6月24日 8:40 PM
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藤井 領一 より:
2017年6月21日 9:34 PM
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藤井 領一 より:
2017年6月21日 3:25 PM
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藤井 領一 より:
2017年6月21日 12:03 PM
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藤井 領一 より:
2017年6月20日 9:14 PM
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藤井 領一 より:
2017年6月20日 2:40 PM
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藤井 領一 より:
2017年6月20日 9:35 AM
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藤井 領一 より:
2017年6月20日 1:45 AM
私は基本的に構えるところは前陣の台の真ん中近く(右腕が中央線)です。
バックハンドが得意なのでわざとバック側を広めに空けていますが、この場合バック側(特にコーナー近く)へ打たれたボールの処理が問題になります。
様々な理由により相手にどこに打たれてもできるだけ動かないで打つ(コースには打ち方で対応する)ことを心がけています。
最近バック側のボールを打つ際の新しいステップ(足の動かし方)を発見しました。
今迄は普通に左足を半歩バック側で踏み出して打っていたのですが、新しいステップは右足を左足の踵の後ろ(ボールが遠ければ左足を通り越して交差する位置)まで動かすのです。
これは、いわゆる交差歩(ジャオチャブー)と言われるチャイナステップの1つです。
<上記ステップの長所>
1.右足を左足の後ろへ寄せると体の右半身が足先から肩まで左側へ寄るため、左足を半歩出すよりも体の重心をボールに近づけることができます。
2.左足を左へ出すと足と体が左に開き、バックコーナーへ来たボールをクロスにやや打ちにくい。
逆に右足を左足の踵の後ろへ寄せると体が正面を向いたまま右足を支えにクロスへ打ちやすい。
3.右足を左足の後ろへ寄せた方がバックハンドを強打する際、タメが出き体を右に回転させやすい。
<上記ステップの短所>
1.交差歩はやや難しいステップ(足を交差させると体のバランスを取るのが少し難しい)
2.体が硬い人の場合、足を交差させると逆に打ちにくくなる。
〜まとめ〜
交差歩はクロスステップの一種(動かす足を別の足の後ろで交差させる)で一歩で大きく体を移動させられる技術ですが、やや難しいため、打球時に体のバランスが不安定になる恐れもあります。
交差歩の方がより重心がボールに近づけて立ったままの状態で体を回転させて強打できるためフォアハンドを超えるハックハンドの強打を打てる可能性があります。(スイングの遠心力を利用します。)
向き不向きがあると思いますので、運動神経に自信がある方は一度試されるとよいかもしれません。
上記は私見です。皆様の御参考になれば幸いです。
卓球に限りませんがスポーツには「試合を支配(コントロール)する」という戦い方があります。
逆に言うと相手に主導権を握らせない(相手を掌の上で踊らせる)ことですが、ではどうすれば試合を支配できるのでしょうか?
1.事前に相手の戦力(強み/弱み)を分析しておく
相手が有名選手の場合は相手の試合録画等を何回か見て、相手の戦力(強み/弱み)やプレースタイルの特徴や癖を予め把握しておきます。
次に相手の戦力などと自分の戦力を比較し、事前に試合で確実で勝てる組み立てを考えます。
相手の弱みを突いたり自分の強みを発揮しやすい形が多く出やすい試合展開へ導く作戦を考えます。
初対戦等で事前に相手の戦力情報を入手できない場合は、直前の相手の試合や試合本番の序盤に相手の卓球をよく観察し、その戦力分析に基づいて後の戦い方を考えます。
2.相手や全体を見る癖をつける
試合中は必要以上に自分と相手の得点や調子を気にせず、相手の状態(打球後のポジショニングや体勢の乱れ等)、コートや試合全体(特に試合展開)に気を配るようにします。
相手がどのサーブをミスしやすいか、どのようなレシーブやラリーをした時に良い展開になったり、悪い展開になっているかその理由も分析して頭に入れていきます。
試合中、自分が失点しやすい(相手の得意な)パターンが見つかると間がある時にそれに対する対策や相手の弱点が見つかるとそこをうまく攻める組み立てを考えます。
3.戦術
試合を支配する戦い方には色々ありますが、代表的なものを以下に3つ挙げます。
(1)攻撃して相手を防戦一方に追い込む
自ら先に攻撃を仕掛けて相手を(下げさせて)防戦一方に追い込む戦法があります。
この戦法は相手の守備力や反撃力が弱い場合には有効ですが、先に自分がミスをしたり、相手に攻撃を待たれると反撃されやすいので注意が必要です。
この戦法を取る場合でもお釣りが来るような強引な強打はリスクが大きくなるので控えましょう。
(2)相手のペースに合わせる
相手のペース(卓球)に合わせてプレーをし、相手のボールを利用してカウンターしたり、相手にポジションや体勢が乱れが時を狙って攻めるのが有効です。
この戦法は相手に合わせる卓球をすればよいのでミスが少ないのが特徴ですが、実力差がないと試合を支配しにくく、相手の方が一枚上手の場合、逆に相手に試合を支配されることになりかねません。
(3)相手に攻めさせて反撃する
先に相手に攻めさせて、それを待って(狙って)反撃します。
この戦法は先に自分からミスしにくく、相手に先に強打のリスクを取らせてミスを誘ったり、カウンターを狙うのが特徴です。
但し相手に攻められて決められないよう、切った(決めにくい)ボールを相手に打たせることが大切です。
〜まとめ〜
色々な戦い方がありますが、試合を支配するには、予めお互いの戦力を比較した上で、最小のリスクで勝てる作戦をたて、概ねその筋書き通りに試合を運ぶ姿勢が大切です。
常に自分が得点することだけを考えず相手にも想定の範囲内でやらせて、相手のボールを利用しながら大筋こちらのシナリオ(予期した)通りに試合を進めることが負けるリスクを小さくします。
上記は私見です。皆様の御参考になれば幸いです。
卓球に限らず、特定のスポーツの理論や助言には以下の3種類あります。
1.正しいもの
2.正しいとも誤っているとも判断の付かない(グレーな)もの
3.誤っているもの
卓球を上達させるには、理論と助言をこの3つに分けて一度整理し直した方がよいと思います。
上記1は膨大になるので、上記2と3につきいくつか例を挙げてみましょう。
2.正しいとも誤っているとも判断の付かないもの
(1)ストレートとクロス、どっちが入れやすいか?(コース取り)
即座にクロスと答える人がいるかもしれませんが、それは怪しい理論を教わった可能性があります。
一般的には高い打点から速いスマッシュ性のボールを入れる場合は、ストレートが入れやすく、低い打点から回転のかかったボールを入れる場合はクロスが入れやすいが正解です。
問題はその境界線がどこかですが、打点の高さと球速のマトリクスになりラバーの滑りも関係するので、答えは1つにならないはずです。
実戦ではコース取りの厳密な境界線よりもサイドに切れていく回転をかけて相手に読まれない様にどちらのコースにもコントロールショットを入れられることが大切と考えます。
(2)打点は頂点前、頂点、頂点後どこがよいか?
即座に頂点と答える人がいるかもしれませんが、それは怪しい理論を教わった可能性があります。
これは戦型、プレースタイル、打法、ボール軌道や球種によっても異なるので、合理的な打点の考え方を身に付けて多球練習で体で覚えるのが最善と考えます。
(3)サーブは台から出してはいけない
これは相手コートにバウンド後、台から出るような長いサーブはドライブで打たれるため短いサーブの有用性を説いたもので、これは一面の真理を含みます。
とは言うもののサーブは台から出してはいけないは言い過ぎです。短いサーブばかりだと相手に読まれていいように処理されてしまうので、相手によっては気を付ける程度に考えると良いと思います。
3.誤っているもの
(1)構える位置はバック側に構えなさい。(ホームポジション)
これは昔ペンが主流だった時代にオールフォアの戦型が流行った名残りと推測します。
プレースタイルにもよりますが案外今もこの誤った助言をされている指導者が多く、本来やや打ちやすいと言われているバックハンドが必然的に上達しない原因になっています。
(もちろんオープンスペースになってしまうフォアのコーナー〜サイド際の失点も多くなります。)
相手がどの位置からサーブを出して来るかに関わらず、バック側に構えてレシーブしなさいというのはもはや暴論とも言えます。
レシーブやラリーでは、ややクロスをケアできる位置にずれて構えるのが基本です。
(2)バックハンドは体の正面で取りなさい。
これは昔ペンが主流だった時代にオールフォアの戦型が流行った名残りと思われます。
当時のペンの選手は裏面をほとんど使えなかったため、バックをつぶされると返しにくかったため、当時は有意義だった助言の名残りと推測します。
一般的にはフォア/バックハンドとも体から適度な距離だけ離れた(適度に腕を伸ばした)ところが最も打球しやすく、ミドル(体の正面)はバックハンドの方が取りやすい。
実はこの誤った助言が(1)の構える位置(バック側)にも影響しており、罪深い助言と言えます。
試合でバックの釣り球で動かされてフォアによく決められる方はきれいさっぱり忘れましょう。
(3)スマッシュやプッシュは無回転(ナックル)で打ちなさい。
恐らく日本独特、それも卓球界だけの誤った助言と思われます。(テニスやバドミントンは違う)
ナックルで打つとボールの軌道が直線的になり安定性が損なわれる(入りにくい)ため、実戦でスマッシュやプッシュが使いにくくい(外しやすい)のはこれが原因の1つかもしれません。
打ちやすい打ち方でスマッシュやプッシュを打ってある程度回転がかかるのであれば、それで良いと思います。(現在の打球の速度に少し回転を加えて安定性を高められば良い。)
(4)カットは台から離れて下回転で打ちなさい。
(有利かどうかは別にして)これも戦型の1つであるとは思いますが、この戦型の優位性の根拠が明確でありません。恐らく後ろの下回転系のカットが最もやりやすいからだと推測します。
本来カットは台に付く前陣から後陣まであり、カットの回転は360°(全方向)あります。
〜まとめ〜
上記は私がWeb等で見聞きした範囲のことを私なりに推測も入れて解説したものに過ぎません。
最近は昔の卓球とは随分変わりました。卓球界の発展のためには専門家が一度卓球理論や助言を整理・刷新して周知させる必要があると考えます。
上記は私見です。皆様の御参考になれば幸いです。
誰しもレッスン中コーチから「回転をかけなさい」と言われたことは一度はあると思います。
ボールを打つ際、回転をかけることが大切と言われますが、その心(目的)は何でしょう?
打球時に回転をかけることによりボールが曲がる理由から説明します。
Q.なぜボールに回転をかけると、ボールが曲がるのでしょうか?
これはボールのような回転する球体が空気中を飛行すると空気からマグナス力という力を受けるからです。(回転しながら飛行する球体は回転の方向に関わらず空気からマグナス力を受けます。)
例えば上回転のボール(ドライブ)なら飛行中に空気から揚力というマグナス力と重力(ともに垂直下向きの力)の影響受け、さらに空気抵抗により減速するため軌道は下向きに曲がります。
Q.横回転のボールも空気からマグナス力などの力を受けますか?
はい、受けます。横回転のボールなら飛行中に空気から揚力(横向きの力)と重力(垂直下向きの力)の影響受け、さらに空気抵抗により減速するため軌道は横下向きに曲がります。
Q.横回転のボールもコントロールの安定性が高まるのですか?
はい、高まります。上記回答のように横回転のボールは軌道に曲がり(曲線率)を持つため、直線的な軌道に比べ、飛行距離は長くなります。
また、揚力と空気抵抗によりボールの速度は減速するため、相手のコートに入りやすくなります。
〜まとめ〜
一般的に打球時に回転をかけると回転方向に関わらず、安定性(相手コートへの入りやすさ)は高まります。
但し非常に速い下回転のボールは打球後当初ボールに揚力(垂直上向き)が働き、重力(垂直下向き)の力と相殺されてほぼまっすぐに飛ぶ場合があります。
(この場合もボールが減速すれば、落ちて行く軌道になります。)
ボールに回転をかけると相手が返球する際に回転の影響によりミスしやすくなります。
ボールに回転をかけるのは安定性を高めることと、相手の返球ミスを誘う2つの目的があります。
上記は私見です。皆様の御参考になれば幸いです。
最近、先進的な卓球について色々考えています。
試合データを利用したAIを使った戦力(強み/弱みや傾向)分析に基づく技術、戦術、スタイル改善の立案の仕組みやオブジェクト指向の卓球の構築などを考えています。
今回はオブジェクト指向の卓球について考え方をご紹介しましょう。(未完成ですが。)
「弧線の理論」をプロミングのオブジェクト指向で焼き直したものとお考えいただいて良いと思います。
1.対象物を定義する
プロミングのオブジェクト指向の考え方を利用するため、まず卓球のオブジェクト(対象物)は何かを定義する必要があります。
仮に「打球時のボールの物理的状態や軌道」をオブジェクトとして定義します。
(1)オブジェクトの構成要素
a.ボールの進行方向&速度
b.ボールの回転方向&回転量
c.ボールの位置(縦、横、深さの3次元空間で把握する)
d.ボールの軌道(曲線率)
(2)アクションの実装
a.ボールの進行方向&速度(打球時の力加減)
b.ボールの回転方向&回転量(打球時の擦り具合)
c.打球時のラケット面の角度
d.スイングの方向
(3)アクションを有効にするための条件
a.上記(1)を正確に把握する。左記が無理な場合はx.へジャンプする。
b.正確に把握したオブジェクトの構成要素に対し効果的なアクションを実行
<xは上記a.からジャンプ>
x.(上記(1)を正確に把握できない場合(特にa&b))誤差の許容度を考慮したアクションを実行
(4)有効なアクションの実行
(3)-bのでは、リスクが少ないため、相応に安定性を考慮した強打系の対応が適合
(3)-xのでは、リスクが大きいため、十分に安定性を考慮したコントロールショットの対応が適合
(5)安定性を担保する手段
数学(確率論)的には安定性はボールの速度ではなく、ボールの軌道(曲線率)に依存する。
安定性を相応に担保するためには、上記(4)のアクション実行後のボールの軌道(曲線率)が相手コートへ入りやすさ(INの確率)を相応に担保できれば良い。
従って安定性を相応に担保できるボール軌道を一定に保つためには、打球時にボールの速度に相応した回転量をかけて、速度に関わらず軌道の曲線率を維持する必要がある。
結論的には、打球時にボールの速度に応じた回転をかければ、ボールが受ける空気力によりボールの軌道(曲がり具合)はほぼ担保できるため、相応の安定性が確保される。
逆に言うと、打球時の回転によりボールの軌道(曲がり具合)を担保できないほどにボールの速度を上げて強打した場合、相応の安定性は確保されなくなる。
上記は私見です。皆様の御参考になれば幸いです。
卓球に限らず、現代のラケット競技全般において下記の考え方が重要になっています。
卓球において下記の考え方に沿った有効な対処方法を以下に纏めました。
1.リスクを減らす
(1)ミスを減らす
リスク云々以前にミスをして相手コートに返せなかった場合即失点になります。
そのため、ミスを減らすことが基本になります。(詳細は私の以前のコメントをご参照下さい。)
ミスをしないための留意点は打球フォームなどの体の使い方、力加減や回転等多岐にわたりますが、以下にミスやしやすい場合とそれに対する対処法をいくつか纏めました。
(2)回転の影響によるコントロールミスを減らす
卓球では上級者以上になると単純なミスは少なく、大半がボールの回転と速度の影響、コースが厳しい等のミスしやすい要因が関係しています。
相手に強い回転をかけたボールを打たれた場合、どう対処すればよいのでしょうか?
強く打つとミスが多くなるので、確実にレシーブで入れにいく対処法もあります。
この対処法はやや消極的で相手コートにボールが返ったとしても、チャンスボールになれば相手に強打で決められやすい。
しかし、微妙に決めにくいボールを返してわざと相手に(強く)打たせる高等戦術もあります。
回転の強いボールを打ち返す場合は、回転軸をずらす打ち方が有効です。例えば、ドライブ(上回転系)、ツッツキやカット(下回転系)の場合、回転量が読めればドライブなど(逆または順)回転取りで打ち返せますが、回転量が読みにくいまたは強過ぎる場合は、ボールの回転方向と回転軸をずらし、上記の場合はチキータなどで横回転をかけて打ち返すと回転の影響を受けにくくなります。
(3)強引な強打をしない
回転が強かったりわかりづらいボールや強打するには少し低い(決めにくい)ボールを無理に強打するとミスが多くなります。
この様な場合は1本で決めようとせず、コースを狙って速度と回転のバランスを考えて打ち返せば、ミスが少なく攻撃を続けることができます。(連打で攻めて決める考え方)
2.相手の余裕を奪う
現代のラケット競技では相手の時間的余裕を奪い、十分な判断・体勢で打たせない戦術が重要になっています。
(1)ライジング技術
後ろからどんなに強いボールを打っても、長い飛行距離の間にボールの速度と回転は落ち、相手も打球されたコースへ動く時間的余裕があるので十分な体勢で打ち返されやすい。
逆に前の早い打点で相手のボールの勢いを利用してカウンターすれば、相手は時間的余裕が少ないため、厳しいコースへ打ち返されると返球しにくくなります。
(ライジングカウンター技術は、やや速いボールを打ち返しやすい、距離的に近いのでコースを狙いやすい、広く角度を付けたボールを速いピッチで打ち返しやすいという特徴があります。)
(2)相手を左右に振る
ボールを左右のサイド際へ散らして相手を左右に振れば、相手はボールに走って追い付いて返さないといけなくなるので、時間的余裕がなくなります。
(通常、人間が動くよりもボールの方がスピードが速いので、打たれると返し続けるのは難しい。)
(3)偽モーションを使う
試合の勝負所でさりげなく逆(フェイク)モーションを入れると相手は逆を突かれやすく、ボールに対する初動が遅れ時間的余裕を失うことが多くなります。
(前の動作から次の動作を読める上級者以上が相手の場合に効果的な対処法です。)
上記は私見です。皆様の御参考になれば幸いです。
プラボールに慣れるとセルボールよりも卓球がやりやすくなったと感じる方が多いと思います。
その理由はボールの球威と回転が落ちたため、打点が取りやすくなったことに起因すると思います。
ここで一度、前陣の標準的なプレースタイルの打点の取り方を整理してみましょう。
ボールは回転により横に曲がりますが、基本的に相手の方から自分側の方へ飛んで来るため、2次元に単純化して(ドライブやナックル系の軌道で)考えるのがわかりやすいと思います。
ボールは台にバウンド後減速しながら放物線を描いて頂点まで上昇し放物線を描いて落ちて行きます。
二次元の平面で考えると、水平方向をX軸、垂直方向をY軸とするとボールの軌道は単調増加の無理関数(ルート関数)をグラフ化した曲線に近似します。
ボールの軌道は根号(√:ルート)の指数関数であるため、頂点より前で打球する場合、早い打点(=低い打球点)、遅い打点(=高い打球点)のいずれでも打球することが可能です。
では、どこで打つのが一番打ちやすいのでしょうか?
卓球に限りませんがラケットでボールを打つ場合一般的に体の前で打つのが打ちやすいとされています。
なぜ体の前が打ちやすいかというとボールが視認しやすい、力加減や回転を調節しやすいためです。
打球時に腕が自然に伸ばせるよう体から適度な距離だけ離れた所が打ちやすい打球点になります。
2次元のグラフ上では水平方向のX軸の体から適度な距離だけ前の所が打ちやすい打球点になります。
次にボールの軌道で考えると、低いボールほどXの増加に伴ってf(X)(角度)が大きく増加しない、高いボールほどXの増加に伴ってf(X)(角度)が大きく増加することがわかります。
水平方向で体から適度な距離の所で打球しようとすると、低いボールは低い打球点、高いボールは高い打球点になりやすいことが数学的にわかります。
逆に垂直方向で考えると、低いボールは低い打球点、高いボールは高い打球点で打つのが打ちやすいことがわかります。(数学的にはこの様に打球点を待つのが合理的です。)
上記はあくまで理論上の考察に過ぎませんが、実際に色々な軌道のプラボールを打ってみると、低いボールは低い打球点、高いボールは高い打球点で打つのが打ちやすい(コントロールしやすい)ことがわかります。
ではなぜ上記の打球点が実際に打ちやすいのでしょうか?
<理論的根拠>
1.角度的には高い打球点の方が相手コートに入れやすいのですが、高い打球点で強く打つには打ちやすい位置へ体を動かし、ラケットをテイクバックし、面の角度を合わせて打つ必要があります。
この動作を正確に行うためには時間的余裕が必要なため、緩い高い軌道のボールが適しています。
2.直線的な軌道で相手コートへボールの入れやすさは、距離の二乗(球の表面積)に反比例します。
低いボールを高い打球点で打とうとすると、待って距離的に入れにくくなる割に角度的にあまり入れやすくなりません。高いボールの場合は、待って距離的に入れにくくなる以上に角度的に入れやすくなります。
→低いボールは入れにくくなるためあまり待たない方がよく、高いボールは待って打つ方が合理的
3.プラボールの場合、高い(=緩い)ボールは球速が急失速するため、高い打球点で打つ方が上から狙いやすく、水平距離的にもさほど入れにくくなりません。(プラボールは上記2の効果が著しい。)
但し垂直方向的には頂点が最も距離的に遠くなるため頂点よりも少し前か後で打球するのが良い。
→本稿の高い打球点とは頂点ではなく、頂点前(ライジング)の比較的高い打球点を指します。
〜まとめ〜
上記は合理的な打点の考え方を考察したに過ぎません。実際に相手コートへ安定して入れるためには各々の打点に適したラケット面の角度、ボールの速度&回転を調節して打球する必要があります。
上記とは異なる考え方もありまた各自のプレースタイルなどによっても異なる点をご承知おき下さい。
上記は私見です。皆様の御参考になれば幸いです。
>先日、久しぶりの明治の卓球部メンバーで集まりました。
明大卓球部というと皆さん先進的な考え方をお持ちの方ばかりだと思います。
もしかするとその集まりのお話の中で出た話と重なるかもしれませんが、日本の卓球が世界において果たすべき役割について述べたいと思います。
日本は欧米先進国と並び世界で最も科学技術(テクノロジー)が進んでいる豊かな国の1つです。
日本は卓球というスポーツにおいても、その実力は男女ともトップクラスの強国でもあります。
そこでITTF(JOC)を含め世界中から日本に期待されていることは、高度のIT技術や優れた頭脳(今やAIも含みます)を駆使して卓球(スポーツ)を進歩させることです。
具体的には卓球理論を整備し、新しい技術や戦術を開発することにより先進的な卓球のプレースタイルをデザインして世界の卓球界において先導的な役割を果たすことです。
「なぜそれが日本の役割なの?他の国もできるでしょう?」という疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、科学技術や考え方が遅れていたり資金が不足していたり情報の検閲(言論統制)が厳し過ぎると、他の国を模倣することはできても新しいことを研究・開発して世界に広める事は難しいのです。
先進的な卓球を設計するためにはバックアップする国等の体制や制度、技術水準が深く関係します。
国や行政組織、協会、国家&所属チーム、国民のご理解がないと選手とコーチだけでは無理です。
日本の選手やファンの皆様の中にはそんなことよりも「オリンピックや世界選手権で金メダルが夢」という方もおられるかもしれません。
それも大事ですが、もっと大事な事は世界の卓球における日本の立場や役割を理解して日本の果たすべき役割を粛々と果たすことだと考えます。
自分達が目指すもの(主要大会で優勝?)と同時に、ITTFや他の国が日本の卓球に何を求めているか、今一度お考えいただきたいと思います。
上記は私見です。皆様の御参考になれば幸いです。
試合で勝つためには(相手コートへの)返球確率を上げればよい。(耳が痛いがこれは事実です。)
今よりボールを返せる様になれば勝ちやすくなります。
ただ返すだけでなく反撃(カウンター)できる割合が増えるとさらに勝ちやすくなります。
そのためには目的を明確にして品質の高い効果的な練習を十分に行うことが大切です。
相手のボールを今よりも返せる、反撃できるようになる良い習慣とは何ぞや?
レッスンとか試合でボールを返せない(ミスする)時が多くあります。
時間的に余裕がある時は今ミスしたボールを相手コートに返すスイングをその場で一度だけします。
(ボールを拾いに行くが遅れたり試合進行の妨げにならないように一度だけ瞬時にやりましょう。)
ミスした時に次にミスしない様、返す(反撃する)イメージをその場でやり直して確認するのです。
次にすぐに球出しのボールが来る時はできないのですが、特にミスが多かったコースや球種は覚えておいて後で時間がある時に軽く素振りし、返せるイメージだけはその場で作っておきます。
私の経験では次に返せるイメージを事前に作って一度スイングしておくと(一種の対策)次に同じ様なボールが来た時に不思議とスムーズに返せます。(カウンターも狙いやすくなります。)
些末な習慣に感じられるかもしれませんが、この習慣のある選手とない選手では上達に大きな差があるように感じます。トップ選手ほどこの習慣がある人が多いですね。
試合や練習が終わった後、その日のうちに、今日何が良かったか、悪かったか振り返る習慣を少しの時間でも持ちたいものです。速やかに(極力その日のうちに)弱点を改善する習慣が大切です。
また試合や練習が始まる前に相手を想定し今日どうやるか予め組み立てのあらすじを考えておくと想定通りにうまくいく事が多いと思います。予めイメージができていれば本番でできる事が多いのです。
「塵も積もれば山となる」と言いますが、ほんのちょっと振り返りや先の段取りを考える習慣を付けるだけで長い年数を経ると大きな差になると感じます。
上記は私見です。皆様の上達のヒントになれば幸いです。
何年かぶりに昔の仲間と一緒に食事をすると瞬時にタイムトラベルした様な格別な気分になりますね。
まさに至福のひととき、そんな言葉がぴったりだと思います。
私もずっと昔の郷愁に浸っていたいのは山々ですが、そうは問屋が卸してくれません。
先日さる卓球教室でジュニアの選手のお相手をさせていただいた際、今流行の横回転系の素晴らしい卓球をする子供と出会いました。
といっても私は両面粒系ラバーなのでまさに暖簾に腕押し、ぬかに釘どころか返球に回転が残って相手は大わらわになっちゃったのですが。粒の相手に回転で攻めると強い人ほどひどい負け方になります。
まさに未知との遭遇、人生何事も若いうちから経験が大切です。
それでも子供らしからぬその華麗なボール捌きに日頃のコーチの熱心な指導と練習の成果が出ていると感心させられました。
なぜ、昨今ジュニア選手の間で横回転の卓球が流行っているのか理由を考えてみました。
1.チキータやカーブ/シュートドライブなど打ちやすい横回転系打法が開発され、広く定着した。
2.速度、回転、安定性と三拍子揃っているため、「使える技術」との認識が広まった。
3.横回転系はボールの上下回転の回転軸を外して打球するためボールの回転の影響を受けにくく、逆に相手の回転を利用できる(相手は返球の回転を正確に読みづらい)技術との認識が広まった。
4.打球がサイドに切れて行くため、左右に打ち分けて相手を崩して得点する卓球をやりやすい。
5.プラボール導入により従来主力打法であったドライブとカットの球威と回転が落ちた。
子供って理屈を色々教えなくても新しい環境への適応能力は大人よりも上なので、自然に適応するもんなんですね。
まだまだ若い者には負けられないと感じる今日この頃です。
上記は私見です。皆様の御参考になれば幸いです。
藤井 領一