中国の卓球!!
こんにちは!
池袋店の河田です!
2月に入りまた一段と寒くなってきました。皆さまも、風邪、インフルエンザには十分気をつけてくださいね(*^^*)
僕は地元の山口県に、中国の卓球について凄く詳しい方がいて、その方は約60回以上?中国に行き最新の技術、最新の打法、日本とは違う指導方法を知っている指導者の方と知り合いです。
僕が中学生のころから知っていたのですが、縁あって最近また連絡をとらせて頂くことになり、今ずっと勉強させてもらってます!
僕も卓球最強の国、中国が、卓球という競技をどのように考え、幼少時代からどのように練習に取り組んでいるか気になっていました!細かい話は複雑過ぎて伝えきれませんが、一部の話を伝えたいと思います。
中国では、幼稚園に卓球コーチが訪れ、保育士さんに「運動神経が良くて、頭が良い子はどの子ですか?」と話を聞きに行きます。
選ばれた子供に、卓球のラケットで玉突きをさせたり、打たせてみたりしてその中から感覚の良い子をスカウトするみたいです!
さらに、また夏休み?などにセレクションがありまた上の階級に選ばれていくような形になってます。
基本技術、基礎を作る段階では、やはりフォームがかなり大事です。綺麗なフォームというのは勿論ですが、そのスイング、動きがより合理的に、無駄のない形になってるかをコーチ陣は見ます。
特に幼少時代、卓球を始めてから5年~7年、人によっては7年~9年かけて基本技術をみにつける練習を行います。
確かな基本能力、試合の中のさまざまな状況に対応する為のフットワークの動き方を徹底的に身体に染み込ませるのです!
中国卓球には「弧線の理論」というものがあります。
卓球は台の中央にはネットがあって、必ずそのネットを越えて相手のコートにバウンドさせるスポーツです。
その為にはボールに、弓形の軌跡、弧を描かせることが大事です。
綺麗な弧を描かせるには、打球動作、フォームがとても大事なのです。
打球しているスイング、フォームとボールの軌道というのは、繋がってきます。
例えばフォア打ちなら、スイング方向が後ろから前に直線的すぎると、ボールも真っ直ぐになりますが、グリップの力が柔らかく握られていて、ボールの中心よりもラケットが少し上方向に抜けていくと、ボールも山なりになるという感じです。
中国選手は表ソフトラバーの選手以外、全員がドライブです!常に安定したボールの軌道、相手コートに入る確率が1番大事なのです!
基本的に中国にはスマッシュという考え方がありません。
ロビング打ちとスマッシュは違います!
表ソフトの選手はスマッシュをしますが、安定を求めるため、スマッシュにも回転をかけてスマッシュしています!
回転をかけながらスマッシュするということはスピードドライブ?と思ってしまうかもしれませんが、違います。
スマッシュの直接的な軌道にごくわずかな丸みをもった軌道が入ります。
厳密に言うと回転をかけているというよりは自然に回転がかかってしまうやり方があるのですが(*^^*)
具体的にはある程度はわかってきましたが、もっともっと中国卓球を勉強していきたいと思います!
またいろいろと情報がわかれば更新していきますね。
では今日はこれで失礼します!
卓球三昧
河田
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コメント一覧-
藤井 領一 より:
2017年6月18日 12:53 PM
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藤井 領一 より:
2017年5月7日 7:09 PM
-
藤井 領一 より:
2017年4月27日 8:39 PM
河田さん、中国の卓球をご紹介頂けるのは有り難いのですが、生徒さんが結局どうすればよいのか結論を纏めていただけると助かります。
>「中国選手は表ソフトラバーの選手以外、全員がドライブです。」と「中国にはスマッシュという考え方がありません。」という表現は正確さを欠いています。
私なりに「弧線の理論」のポイントを以下に纏めたので、認識が違っていたらご指摘下さい。
「基本的に直線的な軌道のボールは安定性が低いので良くない。」
<安定性を高めるために大切なこと>
1.軌道が弧線を描く(丸みを持った)ボールを打つ。
2.スマッシュを打つ際、ボールに回転をかける。
3.自然に回転がかかってしまうスマッシュのやり方がある。
「安定性(相手コートに入る確率)が大事」、全く同感です。
スマッシュに限らず、是非レッスンで生徒さんに3.自然に回転がかかる打ち方をご指導下さい。
レッスンでは強引な強打はミスにつながる点やコース取り(スマッシュはクロスよりストレートの方が入りやすい)点もご指導いただけると有り難いと思います。
※もし(中国と違い)日本人(選手)は回転をかけずにスマッシュするため安定性を欠いているというご認識であれば、それは違っています。
私の様な素人でも安定性を高めるためいつも自然に回転がかかる打ち方でスマッシュしています。
上記は私見です。皆様の御参考になれば幸いです。
前回河田コーチの記事に若干不正確な点があることは前回指摘致しましたが、記事の内容にも賛成するところとしないところがあります。賛否のポイントを以下に纏めました。(→が私の意見)
〜賛成するところ〜
>その為にはボールに、弓形の軌跡、弧を描かせることが大事です。
>常に安定したボールの軌道、相手コートに入る確率が1番大事なのです!
>表ソフトの選手はスマッシュをしますが、安定を求めるため、スマッシュにも回転をかけてスマッシュしています!
→回転をかけない(ナックル)のスマッシュ/プッシュ強打は、ボールの軌道が直線的になるため、
相手のコートに入りにくい(ボールの軌道も読まれやすい)点を理解しておく必要があります。
スマッシュ/プッシュで強打する際にも少し回転をかけて軌道に弧を描かせた方が安定します。
ナックル性の強打と回転がかかった強打、どっちが取りにくいかは微妙なところですが、レシーバーの手元でボールがするどく変化する(曲がる)強打が軌道が読みづらく、回転の影響によるレシーブミスも考えると一番返しにくいと感じます。
〜賛成しないところ〜
>中国選手は表ソフトラバーの選手以外、全員がドライブです!
→弧線の理論(ボールに弓形の軌跡、弧を描かせること)が大事ですが、弧線(弓形の軌跡)は必ずしも上回転(ドライブ)の弧線である必要はないと思います。
表ソフトや粒高で上回転系のドライブを打つのは裏ソフトで打つ場合よりも難しく(ラケットをかぶせると回転をかけにくい)、ラバーの種類を問わず回転をかけやすいのは横回転系だと思います。
上回転系(ドライブ)が良くないと言っているのではなく、横回転系もありという趣旨です。
→ドライブが安定して相手コートに入るから、表ソフト/粒高(カット)を除き、全員ドライブ主戦型が最善とはならないと思います。
(卓球をする上で安定性はとても大事ですが、それがすべてではないと思います。)
ドライブは攻守にバランスが取れた安定性に優れた打法であると思います。しかしながら、ドライブばっかり打っていると相手に慣れられてなかなか決まらず(決定力がないとラリーになります)、甘くつなぐと反撃(カウンター)されたりします。
それではどうすればよいのでしょうか?
(一つの例)
打てる(浮いた)ボールが来たらスマッシュで攻め、打ちにくい(低い)ボールが来たらドライブでつなぎ、相手から攻められたらカットで守るというようにスマッシュ/ドライブ/カットの3つの主戦型をミックスした戦型で戦うのです。(F面裏ソフト、B面表ソフトのような異種がやりやすい)
スマッシュ/ドライブ/カットの3つの主戦型を状況に応じて適切に選択・切り替えて戦うと自然と球種やスピードに変化が付くので相手は対応しづらくなります。
FHドライブも上回転系だけでなく、カーブ/シュートドライブ、BHもチキータ/ミュータの横回転系の技術をミックスするとさらに変化をつけて相手を惑わすことができます。
ミックス型はドライブ主戦型よりもスマッシュの攻撃(決定)力、カットの守備力がミックスされるため、実戦で使えるレベルになれば、より有利な試合展開が期待できるのではないでしょうか?
ミックス型は適用技術・戦術が従来の戦型よりも多様(変化系)になるため、やや上級者向けと言えるかもしれません。しかしながら、卓球がより多彩で変化に富むものになるため、選手と観客にとって、より卓球を楽しめるのではないでしょうか?
上記は私見(1つの例)ですが、皆様のヒントになれば幸いです。
藤井 領一
おしゃっている事はほぼ正しいと思いますが、少し気になる記述があります。
>基本的に中国にはスマッシュという考え方がありません。
中国にも扣球(=スマッシュ)という言葉があり、卓球を含め、ボール(球)/羽毛球を使う競技で
快球(速い球)という概念がないスポーツはないと思います。
中国の選手はスマッシュを打つ時に外さないように少し回転をかけて打つ点が日本の回転をかけないスマッシュと少し違うだけだと思います。
スマッシュはチャンスボールが来た時に打つことが多く、確実に決めなければいけない状況なので、全力でナックルのスマッシュを打って外すのは最悪です。中国選手は中等力量や放松(力まない)に気を配り、少し回転をかけて僅かに弧線を描く軌道のスマッシュを打ち安定性を高めているのです。
(超速いナックルスマッシュを打って外すより、少し回転をかけた安定性の高いスマッシュの連打で確実に決める方が合理的です。)
高い所(頂点)で打球する速いナックルのスマッシュ/プッシュには下記の問題があります。
1.ボールの軌道が直線的になるため、軌道が読まれやすく、ネットやオーバーミスも多くなります。
2.バウンド後の頂点でボールを打つのは頂点が高過ぎると打ちにくいし、オーバーミスしやすい。
3.オーバーミスしない様にラケット面をかぶせてナックルの速いスマッシュを打つと動摩擦係数が
小さくなるのと地球の重力(垂直下方向)の影響で打球時にラバーがすべりネットミスしやすい。
→スマッシュとプッシュは、ボールのスピードを僅かに抑えて、ボールの横を捉えて少し擦るように
打球するとコントロールが安定し、相手の手元でボールが少し横に曲がり(変化)します。
中国NTは過去の成功体験があまりに強いので、ドライブ主体の卓球を急に見直すのは難しいと思いますが、2017年地元開催のアジア選手権女子シングルス(中国代表が3連敗)の結果を考慮し、今後
徐々に新技術(先進的な卓球)への取り組み/対応が進むとみています。
藤井 領一